僕は独立起業の支援が好きで、
得意なんですが、
こんなことをあちこちで言っていると、
初回面談希望で来られる方の90%以上は、
独立起業して3年以内の方たちばかりです。
起業初期というのは、
みんながみんなそうとはいいませんが、
集客のあては外れることのほうが多く、
売上に苦労している人が多いのは、
多分皆さんが思ってる以上です。
そんな集客に苦労しているときに、
電話が鳴って、もしくはメールが届いて、
新規のお客さんから仕事を依頼したいと言われたら、
それにノーというのは相当難しいですよね。
僕も経験があるのでよくわかります。
でも、いつも言いますが、
深く考えずに、条件反射的にイエスと言っているようでは、
好きなことを好きな人と好きな時に好きな場所でやる
なんてことを実現するのは夢のまた夢です。
だって、お客さんの8割はモンスターですから。
僕も起業初期は
お金が必要だったため、
心がざわつきながらイエスと答えたこともありましたが、
すぐにモンスター
例えば
・嘘つきモンスター
・約束守らないモンスター
・いちゃもんモンスター
・ネガティブモンスター
・丸投げモンスター
・電話魔モンスター
・聞いたことに答えないモンスター
・自分のやり方に固執するモンスター
…etc
にやられました。
いつの間にか、
そんなモンスターが自分の頭に住み着いて、
常時どこからか顔を出してくるのです。
そうなるともはやおカネの問題じゃなくなるわけで。
それからは徐々にですが、
お客さんとの間で明らかに意識のズレがあり、
一緒に仕事をしても残るものは何もないと感じた時は、
(残らないだけならまだしも、奪われることも)
ノーというようになりました。
税理士報酬としては高めの金額を提示してくれた
お客さんを断ったことも何件かあります。
一人の方は一代で会社を大きくした、
60代後半の年配の方だったのですが、
僕はこの人を好ましく思っていましたし、
社内の経理体制もしっかりしていたので、
手はかからないかなとは思ったのですが、
一緒に仕事をやっていくことは、
ストレスと感じたからです。
報酬が大きくて、
「ノー」というのに数日かかりましたが(笑)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
言ってることはわかるけど、
なかなか「ノー」とは言えないよね。
という言葉もよく聞きますが、
そんなこと言ってる人は、
わかってる風を取り繕ってるだけで
わかってません。
どういうことかというと、
「ノー」というのはスキルの一つで
誰でも身につけられるものだからです。
その身につける手段、
というかプロセスは一つではないので、
具体的に「これ」というのを
示すことはできないのですが、
コツというか方向性ということであれば
ノーと平然という人に共通している到達地点
みたいなものがあって、
自分自身がブランドの会社を
ME,INC(ミー・インク)といいますが、
自分自身をブランディングするときに、
自分の将来や才能やスキルに揺るぎない自信を持っている
というのは、共通しているような気がします。
もし自信がなければ、
重要な局面で「ノー」と言えなくなってしまいますよね。
気合だけでは無理というものです。
自信をもつから「ノー」と言えるのか、
「ノー」というから自信をもつのか…
プロフェッショナルになりましょう!
利木貴志
※コメントはチェック後反映されます。ただし、誹謗中傷は許可できませんので、ご了承ください。