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僕は独立起業の支援が好きで、
得意なんですが、

こんなことをあちこちで言っていると、
初回面談希望で来られる方の90%以上は、
独立起業して3年以内の方たちばかりです。

独立起業家にメッセージを発信してるんだから、
それはそうですよね。

初回面談では
「なんで起業しようと思ったんですか?」
というような話をすることも多く、

10人いれば10人の答えがあるわけですが、
深く掘り下げていくと、結局、

・給料が安すぎる(もっとお金が欲しい)
・休みが少なすぎる(オンオフの区別がない)
・つまらなさすぎる(人間関係に嫌気がさした)

という感じに行き着くことが多いです。

僕なんかは、独立しようと思ってしたわけではなく、
気づけばそうなってたというだけの、成り行きパターンなので、
上の3つのどれが直接の原因というわけではないですが、
しいていうなら最後なのかなと。

この、
・給料が安すぎる(もっとお金が欲しい)
・休みが少なすぎる(オンオフの区別がない)
・つまらなさすぎる(人間関係に嫌気がさした)
ですが、

それでは、
起業が首尾よく上手くいったとして、

・年収1000万円

になったとしたらどうでしょうか?

想像してみて下さい。

まだガンガン営業して、いつでもご連絡下さい!
と言い続けますか?

ということは、
まだ足りないですかね?

では、
年収2000万円…

だったらどうでしょう?

いや、いや、
年収3000万円で…

ってそれはそうなるんだったら
誰だっていいに決まってますよね。

でも想像すると、
むっちゃ毎日ハードに働いていそうなイメージがして
おカネがあるのは嬉しいことなんだけど、
なんか息苦しい感じがしてしまうのは
僕だけでしょうか?

逆に、
年収が500万円だったとして、

・好きな人と、好きな時に、好きな場所で仕事ができる(嫌いなことはしない)

という状況だったら…

この場合どうでしょうか?

数字上の労働条件は悪くなりましたが、
さっきよりもいい感じがしませんか?

もしいい感じがしたなら、
あなたは、

つまりはそういうことで、

生活していけないほど売上がまだない
(正確には利益がない)のであれば、

嫌だろうがなんだろうが、
目先のおカネがなんちゃらだとか言ってないで、

寝る間も惜しんで、
売上を上げることだけに執着すべきですが、

そうでないなら、

・好きな人と、好きな時に、好きな場所で仕事する(嫌いなことはしない)

という状況は、
もうそれだけでプライスレスな価値がありますから、

そっちにも執着したほうが
いいんじゃないでしょうかね、
ということです。

そうでないと、
多少収入が多くなっただけではまだ片手落ちで、
安定した収入源を持つ給与所得者の偉大な平凡さの前では
(決してバカにしてるわけではありません。)、
精神状態を平穏に保ち続けることは、
なかなか難しいものです。

心がざわざわするの、嫌ですよね。

ただ、
・好きな人と、好きな時に、好きな場所で仕事する(嫌いなことはしない)
という状況は、

ほうっておけば、時間が経てば、
自然にそうなるというものではありません。

意識して仕組む必要があります。

ポイントは「売り方」。

例えば、
みなさん売上をあげるために、

・HPを作ったり
・広告をしたり
・従業員を増やしたり
・メディアに露出してみたり
・SNSをやってみたり
・異業種交流会に参加したり
・面白おかしい名刺を作ったり
・紹介をお願いしてみたり
etc…

ということをしていると思うのですが、

この時、
「できるだけ」「可能な限り」売りたい!
と思っていませんか?

そう思うことをやめることです。

「できるだけ」「可能な限り」売ろうと思うと

・八方美人気味になってしまったり
・どうしても自分の意思を殺してしまったり
・「申し訳ありません」「いつでもご連絡下さい!」って言葉を使ってしまったり
・パワーを奪われていると感じても、その場にとどまってしまったり

となってしまいがちです。

でも、
・好きな人と、好きな時に、好きな場所で仕事する(嫌いなことはしない)
ためには、

こう思うことをやめる、
突き詰めれば、売ろうとすること自体をやめる、
ということを強く意識することが必要です。

麻雀で、「この手をあがりたい!」
パチンコで、「もうそろそろ当たって欲しい!」
ビジネスで、「買ってもらいたい!」

というのは誰でもそりゃそうでしょう、という話で、
麻雀、パチンコは願えば当たってくれるかもしれませんが(そんなわけない笑)、
人間はそんな人から売り込みされたらかえって財布の紐を締めてしまいます。

その商品は買うことは決定済みだけど、
この人からは買いたくないな、
隣のお店にもあったからそっちで買おう
と思ったことありますよね。

そんな非論理的な行動をとってまで、
頑なに買うことを拒むわけです。

なるほど、確かに、でもそう言われても、
思いたくて思ってるわけではないし…

というのはそのとおりで
いきなりやめようとするのが難しいのも真実です。

例えば、
「なんか嫌だな、気が進まないな」と思っていても、
相手が「YES」の答えを自分に期待しているのが十分わかっていたら、
「NO!」とは言いづらいですよね。

売上を上げるために一生懸命やってきただけなのに、
気づいたときには、そんなポジションになっていた、
周りがイメージする自分を演じなければいけなくなった、

そんなシチュエーションにしてしまった時点で、
勝負ありです。

そのシチュエーションは、
1日でなったわけではなく、
日々のあなたのメッセージや行動の積み重ねによって
できたもので、

こうなると、一度築いたものを
全て捨てなければいけなくなってしまいますから(捨てたほうが再構築が早い)、
色々もったいないですよね。

だから、
「こんなんじゃなかった…」と、後から思わないように
せっかくなんだから、今から意識して一番最高の形でやっていきましょうよ、
と思うわけです。

売ろうとあまり思わないわけですから、
売上は劇的に伸びないかもしれないですけど、
気づけばきっといい感じになっているはずです。

プロフェッショナルになろう!

利木貴志